2022年12月31日土曜日

2022年12月31日

 僕と過去に付き合ってくれた彼女達

"元"彼女達はみんな

揃って綺麗に結婚したみたい


僕の愛情は正しかったのか

果たして彼女達を愛せてたのか

はたまた愛されてたのか

もうそんな事すら解らない


"恋愛"と言われれば

僕らはその様に寄り添っていたのだろう

どちらかが恋で

どちらかが愛で

どっちがどっちかは解らない


一番最初の彼女は情で付き合った


二番目の彼女はすっと光に吸い込まれる様に惹かれた


三番目の彼女からは最初を奪って別れを押し付けてしまった


四番目の彼女は僕にとって彼女を通り越した様な存在になった


僕はなんだったんだろう

僕はそれぞれの人生の中で

どんな存在になれたんだろう


気持ち悪いね

それだけはずっと変わらないよ

大晦日の昼間に

そんな事を物思いに耽ってiPhoneに吐き出してる

たくさんの"誰か"の手垢がこびりついて落ちない

僕の記憶は僕のもんだし

好きにしていいだろ

洋次郎もそんな様な事

歌ってたっけ

色んな未来を想像するよ

あの時ああしてたらとかこうしてたら

変わらずに過ごしてたらどうだったろうとか


今は僕も幸せだよ

色んな思い出や積み重ねのお陰で今がある


本当に感謝してる

ありがとう

2022年12月4日日曜日

僕とELLEGARDEN

 「あっちゃん、ギター買ったんだって?」

ちしまくんと言う同級生に声をかけられた。いかにも僕は14歳にして初めてのエレキギターを購入していた。確か14の誕生日だった様な気がする。親にねだってプレゼントしてもらったのか、お年玉なりお小遣いなりを工面したのか、詳しい事は忘れてしまったが、とにかく親のお陰で憧れのエレキギターを手に入れたい。真っ白いストラトキャスターモデル。よくある初心者セット。当時の僕にとっては安価な買い物ではないが、ギターにしては激安なものだった。

もちろん一緒にバンドをするメンバーもいない。なにしろ僕はロックバンドをほとんど知らなかった。YouTubeでたまたま辿り着いた"超絶ギター動画"とか"ソロギター 神"とかそういう動画を観て「エレキギターが欲しい」と思った。

まぁでもポルノグラフィティとかウルフルズとか大好きだったけど、当時は"ロックバンド"として認識していなかった。漠然と好きだなと思って聴いてた。


そんなこんなでやっと手に入れたギターも、当然思う様には弾けずに、指を骨折して思う様に練習できない期間もあり、そんな事を妥当な言い訳にして、次第に白いストラトには埃が溜まっていった。


指の調子もだいぶ完治した頃にちしま君は声をかけてきた。彼は他クラスであまり喋った事はなかったが、僕がギターを持っている事をどこからか聞きつけて声をかけてくれた様だ。彼はドラムができた。

「バンドやらない?ボーカルとベースはもう決まってるだ。あっちゃんにはギターを弾いてほしい」

そんな様な事を言われた。消極的な僕は部活の忙しさや単純にギターに触ってない事、自信がない様な事を口にしたけど、押しが強くて承諾した。


後日「エルレガーデン。知ってる?エルレの虹とmissingって曲やるから」と言ってスコアと音源(MDだったかな)をもらった。

エルレガーデンなんて知らなかったし、突然知らない曲を練習するのはとても億劫だった。もっと自分が知ってる曲をやりたいなんて思っていたと思うが、そんなわがまま言える様な男でもないので「おっけー!わかった!」と引き受けた。


それが僕とエルレの出会いだった。


貰った音源。虹とmissingを再生してみた。ポップだけど、聴き馴染みのないギターと聴き馴染みのない声とメロディー。ジャンルも分からず再生したその二曲は日本語詞という事もありそれなりにさらっと入り込んできた。なんというか、「これが"ロックバンド"という音楽か」なんとなくそう思いながら漠然と聴いていたと思う。

それから家でスコアと睨めっこしながらギターの練習を再開した。練習曲というものが今までなかったから、目標が決まると取り組みやすかった。アルペジオやギターソロ、チョーキング。シンプルなエルレの楽曲には基本的な事が詰め込まれていた。なんとか2曲を覚えて楽曲を通して弾ける様になった。まぁ下手くそだったろうけど。それがとてつもなく嬉しかったのは覚えている。嬉しくて母さんに聴いてもらったのを覚えてる。母さんはよく分からなそうな顔をして「すごいじゃん」みたいな事を言ってくれた。

季節は忘れちゃったけど、初合わせはベースの石川君の家にみんなで集まった。ドラムはもちろん打楽器はなかった。練習パッドかなんかと、弦楽器隊は小さいアンプをそれぞれ持ち寄って石川君の部屋でアンサンブルをしてみた。なんだかすごく楽しかった気がする。

それから暫くは虹とmissingを練習した。披露する機会がある訳でもなく、ただただ集まってはそれを練習した。地元に小さなスタジオがあると知って、カビ臭くて、綺麗とは言えないスタジオにも入って練習した。あの時の感覚は今でも覚えてる。受付のロン毛のにいちゃんが嫌な奴だったっけ。


そうして僕はエルレを知り、ロックバンドを知った。練習曲の虹とmissingが身体に馴染み始めた頃にはELLE GARDENという得体の知らないバンドが少し好きになっていた。どういうメンバーで、どんな人間なのか、当時は深く探れなかったから、僕の中でELLE GARDENというバンドは漠然としていた。

missingのMVが当時YouTubeにもあったけど、当時のいわゆるガラケーでは画質も顔が分からないくらい悪くて、しかも分割再生だった気がする。忘れちゃったけど、当時のノートパソコンで再生してもたかが知れてる画質だった。

でもそのmissingのMVには僕の知らない世界があった。地下のライブハウス。パンパンのオーディエンス。酒、タバコ。そういう狭いライブハウスの空気感をそのMVから感じ取っていた。もちろんライブハウスに行った事がない中学生の僕は、ドキドキしながらそのMVを観ていたと思う。

確か当時は活動を休止していた。

ここに綴っているのは2008年。僕が中学2年生から3年生になるくらいの出来事だ。

そうして僕はどんどんELLEGARDEN、細美武士の魅力に引き込まれていく。


というまだまだ序章の出来事。

疲れたのでここまでにします。

読んでくれてありがとう。


そうそう。


2023年12月11日。

札幌白石ピグスティーにて、そんな僕が14歳ぶりにエルレガーデンのコピーバンドをする。

みんなもそうかもしれないけど、僕のエルレ愛も相当強いと思ってる。

「どうせコピーバンドでしょ」とかそんな悪態つかないで、純粋な気持ちで楽しんでもらえたらなと思う。細美武士になりたかった人間が、エルレガーデンのコピーバンドでどんなライブをするのか。なかなか気にならない?笑


したらまたね!いい日曜日を。