2016年6月23日木曜日

ここから連れ出して

1発目から大きな音がした。

大切なものって毎日
形が変わりそう
気がついたらぐちゃぐちゃになってる


ぼくの横顔をみて笑った君は
なにを思い浮かべたんだろ
そのことばかりが気になって
でも夢中でとにかくうた
うたしかなかった

会計したレシートは捨てた
もしも
このまま遠くに君を連れ去ってしまえば
とか
急に手を握って走り出したり
とか
思うだけ無駄だった

もし君が
どうにでもして
って言ってくれたら
どうしただろう

ほんとうは連れ出してほしかったのは
きみのほうか
ほんとうは
ぼくを連れ去ってほしかったけど
んあ、なんて自分勝手だろうな


意味のないぼくらの関係に
意味もなく時間はすぎる



結局どこにもいけないまま
夜になれば
ぼくたちは別れてしまう

それぞれの帰り道


地下鉄のホームの風は
もわっとして
じっとりした汗がでてくる


ねぇ、あなたのその
変なクセやめて?


もう二度と
ぼくら戻れることなんてないのに

君はなんで優しくいったんだろ



夏がくるってのに
夏至は終わった
ゲロを吐いたまま眠った
目が覚めたら
夏の匂いとふわっとした朝日と
髪についたままのゲロの匂いが
混ざりあって思い出した

ぼーっとしてた
なんだ


夢か



2016年6月1日水曜日

さよならメイ

また会えるさ。いつか


また会ったなジュン


もう何回めの6月だろうか。

そしてまたさよならで
そしたらまた次がきて

僕らはそんな感じで
今日を終えていって

しばらくしたら
あの人のことを忘れてしまって
ふと思い出したりして

そんな感じで僕らは毎日を過ごして


いつか届くんだろうか。

いつの日か来るんだろうか。

そんな感じでまたさようならで。

ううん。忘れることなんかないよ。

ぜんぶを忘れるなんてできないや。

それくらいどうしようもなくて
それがなんになるってんだろうね


それでもきっといつかまた同じことを思って


そんな感じでまた出会うんだろうな。

ありがとう。

まだまだやれそうだよ。


お願いだよ

こんどはもっと優しくするから

笑っておくれ

そんな感じだよいつも結局


いつからぼくたちは
欲張りになっちゃって
優しさだけじゃ
満足できないことに
気づいてしまったんだろう