大切なものって毎日
形が変わりそう
気がついたらぐちゃぐちゃになってる
ぼくの横顔をみて笑った君は
なにを思い浮かべたんだろ
そのことばかりが気になって
でも夢中でとにかくうた
うたしかなかった
会計したレシートは捨てた
もしも
このまま遠くに君を連れ去ってしまえば
とか
急に手を握って走り出したり
とか
思うだけ無駄だった
もし君が
どうにでもして
って言ってくれたら
どうしただろう
ほんとうは連れ出してほしかったのは
きみのほうか
ほんとうは
ぼくを連れ去ってほしかったけど
んあ、なんて自分勝手だろうな
意味のないぼくらの関係に
意味もなく時間はすぎる
結局どこにもいけないまま
夜になれば
ぼくたちは別れてしまう
それぞれの帰り道
地下鉄のホームの風は
もわっとして
じっとりした汗がでてくる
ねぇ、あなたのその
変なクセやめて?
もう二度と
ぼくら戻れることなんてないのに
君はなんで優しくいったんだろ
夏がくるってのに
夏至は終わった
ゲロを吐いたまま眠った
目が覚めたら
夏の匂いとふわっとした朝日と
髪についたままのゲロの匂いが
混ざりあって思い出した
ぼーっとしてた
なんだ
夢か
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