2018年10月23日火曜日

今でも覚えてるぜ

布団に倒れ込んだのはもうAM4:00になっていただろうか。


驚くことに起きたのは朝8:00頃、寝起きは割とよかった。
何か夢を見ていた気がするがどんなものだったかは覚えていない。
手に届く所に置いてあったポカリでもないアクエリアスでもないスポーツドリンクで一気に喉を潤した。スポーツドリンクにも違いはあるよなと思った。

昨晩の事をまだ鮮明に覚えているうちに書き記そうと思って今。また布団に潜り込んでこれを打っている。無論、愛のあるphonから。

僕は久しぶりに食事の約束をしていた。
昨日の待ち合わせ予定時刻は彼が東京から帰ってくるのが夕方になるという事だったので17:30を予定した。本当はもう少し早めに家を出たかった。
というのもガスが止まっていてシャワーを浴びられなかったのだ。急いで料金を支払い、ガス会社に連絡。なんとかガスが開通して急いでシャワーで昨日までの匂いを洗い流した。17:00には大通りに着けるな、と確信したところで彼にやっぱり17:00に大通りでと連絡をした。彼は柔軟に対応してくれた。

17:00を数分過ぎたあたりで古びた中華料理屋で待ち合わせをした。僕は地下鉄に飛び乗り、さよならポエジーの遅くなる帰還をイヤフォンから迷惑のかからない程度の大きめな音量で聴きながら向かった。

予定通り17:00に大通り駅、歩いて布袋に向かった。市電通りには見慣れないコンビニが二つ真新しく建っていて懐かしさを感じながら歩いてた。彼に「月がやばいですよ」と送ると「きもい」と返信された。
僕は新しく購入した靴の履き心地を再確認しながらセイコーマートにはいると彼はそこで待っていた。

「すいません」「おつかれ、大丈夫」
「タバコ、買っていいですか?」「もちろん、いいよ」

僕はハイライトメンソールを一つ購入してコンビニを後にした。目的の布袋はすぐ隣にあった。「よし、いくか〜」と彼は言った。
最後に開けたのはもういつかわからない布袋の扉を開けるとモワッとした油くさい空気が僕らを包んだ。
「久しぶりだな〜」「ぼくもひさしぶりです、いいっすねやっぱ」
「B定?」「はい、B定で」「ごはんは普通?」「普通で」
「すいません、B定ふたつ!」彼は紙ナプキンで手を拭いた。

「りゅー、なんか飲む?ここはやめとく?」
「んー、そうですね、ここは」と僕は言った。

昨日も朝になるまで飲んでいたのでお酒はもうあまり見たくもなかった。

「あ、瓶ありますね」

メニュー表の瓶ビールの写真を見た瞬間、若干テンションがあがってしまい咄嗟に声にした僕。「お、いいね、中瓶。どれ?」「あー、そうっすねぇ。あっ!富良野ビンテージ」「おっ 富良野ビンテージあんじゃん、これにするか」と嬉しそうに彼がいった。「すいません、中瓶、富良野ビンテージひとつ、グラスふたつで」間も無くしてテーブルにはグラスふたつと富良野ビンテージの中瓶が一本。お互いにお互いのグラスへビールを注いだ。「おつかれ、乾杯」鈍くグラスがぶつかる音がした。「うひゃー、うめぇー」と彼、僕もそれに同意しながらグラスを口に運んだ。美味い。不思議だな、今朝はもう酒なんか二度と飲まないと誓っても日が暮れる頃にはこうしてまたビールを飲んでいるのだから。人という生き物は愚か者だ。「はーい、お待たせしました。B定食ふたつです」お待ちかねのB定が到着。僕らはお洒落なカフェでインスタ映えを気にする昼時のOLの様に携帯のカメラ機能をB定に向けて写真を撮った。「いただきまーす」と割り箸を割ってザンギに手をつける。「うんめー!」揚げたてのザンギなので当然熱かったのだろう。口をはふはふとさせながら彼は言った。「うまいっすねぇ」あつあつだった。僕は少し口の中を火傷した事に気がついたのは朝になって確信になっていた。「うまい、最高」「うん、うまいっすねぇ」彼は食事中、何度も何度も美味いを口にしながら美味しそうにB定を平らげた。こんなに美味いを連発する人は久しぶりだったので僕も嬉しくなった。宮川大輔バリだなと思った。彼が美味いというたびに僕もうまいで相槌をうった。あっという間にB定は僕らの胃の中に収まり残りのビールを流し込み彼はいつも通り爪楊枝で一服した。僕も爪楊枝をもらい、煙草を一本吸った。至福だった。この感覚、本当に久しぶりだった。思えばはじめて二人で布袋にきたのは恐らく2015年とか2014年とか。意外と時は立ってるようなないような。とにかくそんなことを思い出しながらいた。「お会計で」と彼は言いながら席を立ち、財布を出そうとする僕にいつも通り「りゅー、いいよ、ここだけな」と言って会計を済ませた。「次の店から割り勘な」と彼は笑いながら言って僕は「はい、ご馳走さまでした」と言って二人で店をでた。10月の外の空気は新鮮味があって、空を見上げると月が一層輝いていた。「えっ 月、やばいじゃん」と彼は言った。

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