たつまき親分

ねぇ、親分。

やっぱりぼく誰のものにもなりたくないよ。

他の誰かのものになんてなりたくないんだ。

許してくれるかな。

それでも悩むんだろうね。

今までもこれからも。

ともだちはできるかな

とか

こいびとはできるかな

とか

ねぇ親分、ぼくはやっぱり欲張りかな。

はやくお前に会いたい。

これを読んでるお前とはなしがしたい。

昨日の晩メシのはなしとか

酒は好きかとか

ほんとは信じてないでしょとか

日曜日。

例えばぼくはうたう。

君はいつもの部屋にひとりぼっち。

外はバカみたいに晴れてるのに

薄暗い部屋の中に閉じこもる。

例えばぼくはカギになるの。

ぼくがうたをうたうといえば

君は部屋を飛び出せるだろうか。

ぼくがカギになって

君の部屋のドアをそっと開ける。

君がいつもの部屋を飛び出せる理由になれるだろうか。

ぼくはそんなふうになりたい。

今夜、ライブをするといったら

君がずっと出られなかった部屋の外に飛び出しちゃうような。

そんなぼくになりたいの。

今これを読んでる君にとって。

いいんだよ。

今日を台無しにしても

ちゃんと明日は来るからね。

そしたらまた会おうね。