藍色の雨が降る梅田

おはよう。

また電車に揺られながらこれをうってる。

いまは姫路行きの電車のなか。

冷房は丁度良くて枕は車窓から遠くを眺めている。

何考えてるんだろう。

昨日は大阪の梅田っていうところで路上した。ふたりで代わりばんこにたくさん歌った。

雨が降っていた。

歌いだすと汗で肌がべっとりした。

阪急電車は忙しなく。

観覧車は優雅にそびえ立つ。

声は梅田の空を突き抜けて。

君の胸のど真ん中に落ちていった。

最初に予定してた表向きの通りの場所はなんか黒人さんが4人くらい溜まっていたからこわくてちょっと奥にいったら全然丁度いい場所あってそこでやった。

来てくれたのは3人。

ありがとう。

2人組の男性ひとりがこっちにきて

がんばってくださいって俺に握手してきた。

ありがとう。がんばる。

ていうかまくら寝てただけだった。

あの梅田の場所はとてもよかった。

たまに電車が通るんだけどそれがよくて。

おれはそんなに優しい人間なんかじゃないしどんな風に見えてたかなぁ。

恋人はできるかなぁ。

友だちはできるかなぁ。

全然路上終わりたくなくてだらだら

2時間くらいやって終わりにした。

また梅田で路上しよう。

あ、神戸に入った。

今日は岡山モグラでライブする。

とても楽しみだ。

バンドで岡山にいくなんて

思ってなかったよな。14才のおれ。

びっくりだよな。21才のおれ。

さぁ、何が待ち受けてたって

まくらがいるんだ。

おれとまくらは無敵なのだ。

線路は続く、電車は走る。

あてのない旅は続く。

不安もあるだろう。怒りもあるだろう。

悲しみも喜びもあるだろう。

乗り越えていくからな。

俺は会いに行くからな。

海が見える。

枕は寝てる。

電車は走る。

おれは今夜も歌うんだ。

君をさらってしまいたいよ。