思い出してみる。
気がついたら「それ」は
終わっていた。
「それ」は25分間だった。
moleにはすこしだけ遅れて
スタートを過ぎたあたりに到着。
ほなつちゃんの鍵盤の音が聞こえてくる。
あのなんていうかあのおと。
てれてれてれっていう。
去年のTHE安全ピンはトップバッターだった。
しかも2人ではなくヤハタトシキをベースに迎えての初の3人体制。
ボロボロのライブだった。いま思えば笑えてくる。
まくらにひどいことをいった。
それが2015年8回目のSAKE祭。
避けられない運命があるとした
堂々と受け止めてやる。
そんなことを思いながら
ハロが終わってジンジャーエールを頼む。
いつもは焼き鳥を売っていたんだけど今年はなにもしないことにした。
過去2年間焼き鳥を焼くことに忙しくて忙しくて忙しかった。
今年はなんだかそれがなく。
なんとなく寂しい気持ちだったが。
ジンジャーエールを飲んだ。
けーさんはあちこち歩き回ってる。
時には階段に座りニヤニヤしながら
ステージをみてる。うたをきいてる。
フロアステージのヤハタトシキをみる。
いつものアコギで彼は歌っていた。
それはもう夢のような僕らの未来だった。
シンゴさんが
りゅー、飲まないの?
のんだほうがいいよ、絶対
っていいながら
ジンジャーエールのんでた。
おれは残り少なくなっていた
ジンジャーエールで乾杯した。
カメレオン7のみんなとかと挨拶して他愛のない会話をしながら
時はながれ
あっくんがアコギの弦を楽屋で張り替えてた。
1弦がはいってなかったと言い出したので一緒に買いに行くことにした。
その前にホームランの出番だったので
それを見てからいくことにした。
ホームランは三好リョウという元々札幌にいたうたうたい。
それとひろきさんという車いすで生活する男の二人組ユニット。
おれは何度も何度も涙腺をぶん殴られながら心臓をぶん殴られながら
の気持ちで拳を握りその闘志を見守っていた。
冗談まじりのMC。気分がよっぽどよかったのか饒舌になるひろきさん。
それを上手に聞き取りみんなに伝える三好リョウ。
ぼくは2人のやりとりと魂に
あっけにとられないように
しっかりとこの目にとらえた。
車いすからわざと転げ落ち
フロアに寝転がり叫ぶひろきさんにぼくは
ぐーの音もでなかった。
パンクロックという言葉があるが
それはもうまさにそれだった。
ホームランを見届け
アサトアキラと近くの楽器屋さん
寄ったついでにガッチャで2人で
いれたてのコーヒー。
ブラックのままを飲み干した。
苦味がまるでどこかに逃げてしまわないように。
ゆっくり味わいながら飲んだ。
眠くなってきた。
寝ます。
続きはまたあした。
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