2018年12月6日木曜日

ただの1日

目が覚めた時には自分の顔が浮腫んでいるのがわかった。
幸運にもバイトが休みだったのでもう一度目を瞑った。
昨日は歯磨きをしないで寝てしまった事をなんとなく思い出しながら煙草を吸った。
今朝はとびきり冷え込んでいて布団からでるのはかなり億劫だった。
やらなきゃいけない事はぼんやりあったが外出の予定はなかった。

何日か溜め込んだ洋服達を洗濯機に放り込んで スタートボタン を押した。
洗濯機が終わるのを待つ間にちょうどよかったので風呂にお湯を溜めた。
もしも水道代が今よりも値上がりしたらきっとお湯に浸かることも減るな
などと大して日々で湯に浸かる事もないくせ、また水道料金が上がる事も、
曖昧なくせに、そんな事を考えながらお湯が溜まるのを待った。

風呂に入りながら音楽を聴くのが好きなのでBluetoothスピーカーと
なかなか読む機会がなかった音楽雑誌も一緒に仲良く風呂にはいった。
久しぶりの湯船は気持ちが良かった。汗がじんわりとにじみ出てきて
今朝の浮腫みも落ちていく感じがした。

BGMをRADWIMPSに替えて、RADWIMPS 野田洋次郎のインタビューを読んだ。
汗もいい頃合いに吹き出してきた頃、持ち寄ったそれらを外にだし
シャワーで2日分程の匂い等を洗い流した。

風呂から出て、しばらくぼーっとすると洗濯が終わる合図が鳴った。
前者の洗濯物を取り込み、新しい洗濯物を干していった。

ふとライドンに譲ってもらったメルクのダッフルコートを
一度もクリーニングに出してない事を思い出して
本望ではないが自宅の洗濯機でコートを洗った。
乾かす際も特に問題はなさそうだったのでこの冬は大丈夫だろう。

所で話は地球半周以上の距離感で飛んでしまうが、
シンゴさんがひとりになるのを知ったのは居酒屋での事だった。
3年か4年ぐらい前にトモヤさんとシンゴさんとアニーさんと飲んだ居酒屋。
10月が終わる頃だった。二人きりで瓶ビールをグラスに注ぎ、久々の再会に乾杯。
瓶ビールは2.3本目に差し掛かる頃だっただろうか。
他愛のない話をいくつかしていつも通り笑っていたら彼は
「りゅーはどうすんの?唄いたいの?」と問い出してきた。
「自分の唄を自分で唄いたいって思っちゃいました」と僕。
「そっか!いいね、最高だよ。俺さ、ボイガル、ひとりになるんだ」
僕は冗談も大概にしてくれなんて思ってしたったが
彼はニヤリとしながらも目は真剣に僕の目を見て言った。
僕は何となく酔いが覚めた気がした。いきなりのことすぎて。
何度か僕は彼に 本当ですか? と聞いた気がする。
笑いながら彼は「うん、やばいよねぇ、9割型決まってんだ」
的な事を言っていた。僕は気の利いた事を言えず、
咄嗟に「これから何でもできるって事ですよね」なんて
意味のわからない一言を発してしまった。
シンゴさんは「うーん、どうなんだろうね」と最初は怪訝な顔をしてたが
「まぁ、そうだな、そういう事かもね」的な事を言いながらグラスビールを飲んだ。
なんとなく、何かが晴れた様な顔になったと僕は感じた。
僕は誰にも言えない気持ちを南北線と一緒に乗車して帰った。

トモヤさんやケントさん、カイトさんのこれからの幸福を。
THE BOYS&GIRLSの益々の活躍を願っています。

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