いつも君は僕に「いま何を考えているか」を執拗にきいてきた 僕は答えるのもめんどくさいので「何も考えてない」を適当に呟き何にもない空を眺めていた それでも君は「嘘だ」とか「そんなはずない」とかを矢継ぎ早に喋りだすものだからそのうち僕の考えている事は「めんどくさい」になった ふと歌を僕が口ずさんだ時だって「今なんの曲口ずさんだの!」そのうち君は僕に自分の考えている事を当ててくれなんて無理難題を押し付けてくる 本当にめんどくさい 口に出さず頭の中の思想の答え合わせが正解になる事によほど歓喜を感じるらしい その気持ちがわからないわけでもないが 女はよくそれを欲しがる 執拗に 時折、僕がブログの更新を停滞させていると彼女は「ブログは更新しないのか?」と尋ねてくる ふむ、書きたい気持ちは常々あるが書くほど事でもないし時間も余裕もあまりない しかし彼女はなぜかブログというものを楽しみにしていた それを読んであーだこーだ意見を言われるわけでもない ただ純粋に更新が楽しみらしい 彼女は僕と同業者である関西弁を喋る男といつの間に恋に落ち僕を中央区の片隅のワンルームに置き去りにしてほぼ関西弁しか喋らない人達が住む国に移り住んでいった 最近ふと思う事がある 僕がブログを書けば 僕の頭の中で考えてる事が少しだけ覗ける だからきっと 彼女はブログを楽しみにしていたのだろうか わからないが 答えは案外、安直なものだ 何を考えているか という質問と ブログの更新の催促 がなんとなく合致する そうか 答え合わせが丸になった気分だ 僕の頭の中も少し丸くなっただろうか 札幌は1月が終わって いつも通り なんの前触れもなしに2月になった 最近レコーディングした曲達を僕はやっぱり愛してる はやく聴いて欲しいです もう少し待っててください 僕の考えてることなんて 大したことはない
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