2015年11月3日火曜日

196円とピック

財布の中の小銭はそれだけだ。

お札なんて入ってるわけがない。

仕方ない。丁度いい。
歩いて帰ることにしよう。

今日は少しだけ暖かく感じる。
残りの小銭で安い発泡酒を買い
飲みながら歩くことにしよう。

北34条から西11丁目。


気分は別によくないけど
君の好きだった歌を聴きながら
帰ろう。

こんな日なんだ。
少しくらいいいだろう?

気がつけば11月だった。
まったくもう。
どうかしてるよ。

もういくつになったかね。
おまえさん。

おれはもうおじさんみたいなもんだよ。
冗談なんかじゃないさ。

甥っ子が生まれたんだ。
ほんとにおじさんになっちまった。


あれから
どれだけの年月がたっただろうか。
キミ、どれだけ大人になったんだろう。


俺は別に変わらずこの調子。

このところは良いことも悪いこともないかも。
変わったことはたくさんあるけど。

中身はべつに。
意気地のないままだよ。


うん、ああ。

去年の返事はなかったっけ。

うん、別に気にしてない。

大丈夫。


もう、誰もいなくても大丈夫だよ。

いまはそっとしておいてほしいんだ。

もうだれもいなくても平気。

そっとしておいてほしいんだ。


君の好きだったうた。
冬のこと。将来の話。
クリスマスプレゼント。映画館。
メダルゲーム。11月のコンサート。
寒さとか
いつもダサい格好してたとか。



足はやっぱり疲れやすい。

みんな風邪を引かないように。
さようなら。

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